2023年04月05日
こんにちは
女性のボディメイク・健康増進に特化した指導を行う自由が丘パーソナルジムNICOです。
今回は匂いと運動パフォーマンスについて解説です。人間の五感である嗅覚が運動にどのような影響があるのかをまとめていきます。
1.自律神経への介入
匂いによって自律神経が大き影響を受けます。自律神経とは交感神経と副交感神経に分かれ、活動的になるのが交感神経、リラックスするのが副交感神経になります。リビング・寝室・トイレなど、芳香剤などを置いているのであれば効果を狙って適切な匂いのする物を置くといいかもしれませんね。
●交感神経を高める匂い
ペッパーオイル、エストラゴンオイル、フェンネルオイル、グレープフルーツオイルetc.
●副交感神経を高める匂い
ローズオイル、ラベンダー、パチョリetc.
血圧なんかも連動して変動します。また血中アドレナリン濃度もペッパーオイルで70パーセント上昇、ローズオイルで30%低下したなどの研究もあります。血圧が普段から高い方はローズやラベンダー系の香りを嗅ぐことで血圧のコントロールにもつながります。
ここまで説明したら勘が鋭い方はなんとなくわかると思いますが、匂いの種類によって運動、免疫機能、睡眠への影響が大きく変わってきます。
2.免疫機能や睡眠への影響
●匂いと免疫機能
うつ患者20名をシトラスの香りによる介入と抗うつ剤投与による2組に分けて実験し、シトラスの香り嗅いだ患者は症状のコントロールに必要な抗うつ剤の量が減るという結果になっています。内分泌系ホルモン(コルチゾールやドーパミン)、免疫機能(ナチュラルキラー細胞)が正常化し、抗うつ剤のみの治療よりも効果が高かくなりました。しかし、最新のデータが古いのと少ないので過信しすぎるのは禁物です。
●匂いと睡眠
男女139人の健常者による香りなし、オレンジ、シトラス+フローラル+ムスク+オレンジ、フローラルの4つをランダムに嗅がせて睡眠の質を検証している研究では、香りによる一貫性のある効果はありませんでした。その理由としては本人が好きな匂いだったかどうかが睡眠の質を左右しております。個人的な意見としては匂いには副交感神経を高める働きもあるので自分の好きな匂いと副交感神経を活性化させる匂いが一致すれば睡眠の質が向上することは十分に考えられます。
3.運動パフォーマンスへの影響
運動パフォーマンスについて面白い研究があったのですが交感神経を活性化させる匂いを嗅ぐとバランス機能が向上することがわかっています。またその逆でラベンダー系の匂い(副交感神経活性化)を嗅ぐとバランス機能は低下します。
匂いを嗅ぐことで運動パフォーマンスへも介入できるのは豆知識として持っておきましょう!
また最大筋力や筋持久力などの向上は特にみられなかったというデータがほとんどになります。
4.最後に
いかがでしたか?
匂いが人間にもたらす影響はあることは誰もが知ってはいますが、どの匂いがどのような影響を及ぼすのかは知らない方も多いと思います。この記事を読んで早速、日常生活や運動に取り入れてみてください!
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店舗名:パーソナルジムNICO自由が丘
住所:東京都世田谷区奥沢6-33-12 アスターハイツ303
最寄駅:東急東横線・東急大井町線「自由が丘駅」徒歩3分、東急大井町線「九品仏駅」徒歩7分、東急目黒線「奥沢駅」徒歩8分
営業時間:8:00-22:00
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この記事の監修者
中村 達也(なかむら たつや)

2015年パーソナルトレーナーとして活動開始。 一般人、芸能人、モデル、経営者など幅広く指導を行う。 2021年パーソナルジムNICO自由が丘をオープン。約1年で予約が一杯の状態となる。 2024年パーソナルジムNICO二子玉川をオープン。ジムトレーニング×ピラティスで理想の身体づくりをコンセプトにスタジオを運営。 現在も現場でのセッションを精力的に行い、お客様のフィットネスライフをサポートしている。 |
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