1.ドーピングの効果

最近格闘技業界を賑わしたドーピング問題ですが、これは格闘技だけでなくいろんな種目で問題視されています。今回はそんなドーピング問題や効果を日本体育大学教授の岡田隆さんのお話をもとに解説していきます。
今回ドーピングを使用した選手は主に「クレンブテロール」などを使っていたと公言し、これは気管支喘息の改善や肺気腫の改善、筋肉増強に効果がある薬です。そして減量中のエネルギー不足による筋肉の分解を抑制するのに有効となります。本来、減量をすると筋肉はよくても維持、やや減るのが普通なのですが、筋肉を増やしながら減量ができるという恐ろしい効果なのです。
マウスでの研究ではドーピングによって筋タンパク合成の指令を出す核がマウスの研究で66％増えるという結果になっており、筋の断面積は2週間で77％も増えています。当然、人間に全く同じことが当てはまるわけではないですがこの結果だけでもドーピングが相当強力であることがわかります。更に、ドーピングの体内残存期間は長い場合は約10年程度と言われており、仮に摂取をやめてもその期間は筋肉が増えやすい状態ということになります。
ドーピングにはいろんな種類があるので物によって作用は若干違いますが、健常者が使っていい物ではありません。

2.サプリメントも注意

実はサプリメントを摂取している方も注意が必要だったりします。海外のサプリメントにも禁止成分が入っていたという事例はいくつかあります。（国内産も過去にありました。）
特にアスリートはサプリメントの摂取には注意が必要あのですが、安全かどうかを見極めるポイントとしてインフォームドチョイス認定というものがあります。
インフォームドチョイスとは英国LGC社が運営するアンチドーピング認証プログラムになります。WADA（世界アンチドーピング機関）によって使用が禁止されている物質が製品に入っていないかを月に1回検査や抜き打ち分析をしています。サプリメント摂取に不安がある方は是非参考にしてみてください。
他にも風邪薬、漢方薬、塗り薬、貼り薬、目薬などにも禁止薬物は入っている可能性がありますのでプロアスリートは特に注意が必要になります。

3.最後に

現在このようなステロイド（筋肉増強剤）はネットで簡単に購入することができます。使用すると必ず副作用というものもありますので興味本位で安易に手を出さないようにしましょう。

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