貯める脂肪と使う脂肪

2023年03月17日

こんにちは
女性のボディメイク・健康増進に特化した指導を行う自由が丘パーソナルジムNICOです。
今回は貯める脂肪と使う脂肪についての解説です。これから暖かくなりダイエットを始められる方が増えてきますのでこの知識はある程度頭に入れておきましょう。やや難しい内容になりますが頑張って読んでください。

 

1.貯める脂肪と使う脂肪


 

脂肪は大きく分けると2種類存在します。我々が普段気にしている脂肪は白色脂肪細胞と呼ばれるものであり、もう一つは褐色脂肪細胞と呼ばれております。白色脂肪細胞のことを英語の頭文字をとってWAT(White Adipose Tissue)、褐色脂肪細胞のことをBAT(Brown Adipose Tissue)と略して呼びます。

 

2.エネルギーを貯める白色脂肪細胞


 

白色脂肪細胞は、エネルギーの貯蔵庫として働く脂肪と一般的には認知されています。この脂肪細胞の約80%が脂質であり、そのうちの約90%がトリアシルグリセロールとなっています。
白色脂肪細胞の数は約300億程度と推測されており、人の細胞数は約60兆と言われ、脂肪細胞の数は全体の約0.2%程度になります。
白色脂肪細胞が増えるのは、胎児、生後1年、思春期初期(13〜15歳頃)と言われています。脂肪細胞の数はこの時期あたりまでに決定され、成人になってからはほとんど変化しないと考えられてきましたが、近年の研究では成人期以降でも、脂肪細胞は細胞死と細胞新生を繰り返し、1年で約10%が入れ替わっていると報告もあります。
また肥満との関係でも、脂肪細胞の数は変化すると近年では考えられています。通常の脂肪細胞の大きさは、直径70〜90μmで、肥満状態では最大で直径140μm程度まで肥大します。しかし、体積に換算しても2.2倍程度にならないことから、高度肥満者は脂肪細胞が肥大化し、その限界を超えると脂肪細胞の増殖が起こり、さらに肥満度が重症化していくと推測されています。

 

3.エネルギーを使う褐色脂肪細胞


 

褐色脂肪細胞はエネルギーを使うことで体脂肪を減らす働きを持っています。褐色脂肪細胞は頸部、肩、胸部傍脊柱および腎臓周囲などに存在することが明らかとなっています。
褐色脂肪細胞の構造は小さな細胞滴が多数あり、細胞内のエネルギー産生器官であるミトコンドリアも多く存在しております。このミトコンドリアの中の脱共役タンパク質、UCP1と呼ばれる分子がエネルギー消費に大きく関わってきます。
ミトコンドリアでは糖質や脂質を分解し、それらが持つエネルギーをATPという物質に変換しています。一方、UCP1はこのATPの合成に使われるはずだったエネルギーを奪う働きがあります。UCP1によってまわらなかったエネルギーは熱へと変換されます。
このUCP1の働きは交感神経活動によって活性化されます。そして活性化させる刺激の代表こそが寒冷刺激になります。外気温が低くなると、身体は体温を保つために熱酸性を増やそうとします。この時、交感神経が活性化し、褐色脂肪細胞が活発に働くようになります。そのことからも夏季に比べて冬季の方が熱は生み出しやすいのです。褐色脂肪細胞を活性化させることが肥満予防にも繋がる可能性は極めて高いのです。

 

4.最後に


少し難しい内容になりましたがいかがでしたか?
ここ最近流行りのサウナもサウナ+水風呂を利用すれば寒冷刺激を与えられ褐色脂肪細胞は活性化しますね。このような流行りもただ周りがやっているからするのではなく、少し学びを入れてみるとまた違う面白さがあると思いますよ!

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