1.音楽を聴いてリラックス効果向上

日常生活において好きな音楽を聴く、歌を歌う、楽器を演奏するなど、音楽を楽しむ機会をもつことも多いと思います。
妊娠中においてクラシックの音楽を聴くことが胎児に良いと認識され、妊婦向けのクラシックコンサートの開催やCDが発売されていたということは過去にありました。胎児は妊娠24〜26週にはある程度の音が聞こえること、音に対して心拍数の変化や胎動が増えることで反応することがわかっており、妊婦が聴く音楽を退治が聴いていることは確かです。
現在は音楽療法というものが医療や介護の場において広く用いれられています。音楽がどのようなメカニズムで身体にプラスの効果を示すのかはわからないことも多いですが、音楽を聴くことでリラックスできるリラクゼーション効果は生活の質を向上させる上で注目しています。音楽療法はストレスの緩和、不眠の改善、筋緊張の緩和、不安の軽減、心拍・血圧・呼吸の調整などの効果が期待できます。音楽療法は副作用もないことから手軽に生活の中に取り入れることができ、妊婦の方は積極的に取り入れていただきたいものです。

2.聞きたい音楽

ではどんな音楽でもいいのかというとそういうわけではありません。リラックスに効果的な音楽としては、自然の風や川のせせらぎのような自然音やクラシック音楽が良いとされています。
クラシック音楽、自然音による、安静臥床中ストレスの抑制効果を比較した研究では、共にリラックス効果は認められましたが、心理的ストレスには自然音、生理的ストレスにはクラシック音楽がより効果的である可能性を示す結果が得られています。しかし、クラシックや自然音に限定せずに妊婦の方が好きなジャンルの音楽を選び、音楽を聴きながら自身の身体の状況を意識的に感じるようにしていくことを繰り返すことでリラックス効果を高めることができます。