1.脂質異常症とは

脂質異常症とは、血中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの数値が異常値となり、動脈硬化のリスクが高まっている状態です。LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドのどれかが基準値を越えていればアウトです。

●LDLコレステロール
肝臓で作られたコレステロールを各臓器に運ぶ働きをするリポタンパク質になります。血中に増えすぎると、動脈の血管内に脂肪の塊をつくるので数値が高くなるのは避けたいです。

●HDLコレステロール
血管内のコレステロールを肝臓に戻す作用があり、数値が低いのは良くありません。

●トリグリセライド
エネルギー源となる脂質になります。多過ぎると肥満の原因や動脈硬化の原因になるので数値をコントロールすることが大切です。

2.原因と予防

遺伝的な要素もありますが、多くは食べ過ぎ、飲み過ぎ、不規則な生活、運動不足、加齢が原因となります。女性は、更年期になると今までLDLコレステロールを抑制していたエストロゲンの分泌が減少し、数値が高くなりやすいです。
脂質異常症の改善には生活習慣の改善が一番となり、投薬療法などはすぐに行われません。生活習慣は禁煙、アルコールを控える、和食中心とし過度な脂質摂取は控えることになります。更に毎日30分以上の有酸素運動やトレーニングを行うことも推奨しております。