運動療法としてのピラティス|大切なのは上手くなることではない

2026年05月18日

こんにちは!
トレーニング×ピラティスの指導を行う自由が丘パーソナルジムNICOです。
近年、ピラティスは女性を中心に人気が高まり、姿勢改善や体幹トレーニングとして広く知られるようになりました。
しかし実際には、ピラティスを続けているのに腰痛が改善しなかったり、難しい動きばかりで身体が楽にならなかったりするケースも少なくありません。
その理由のひとつがピラティスを行うこと自体が目的になってしまっていることです。本来、運動療法としてのピラティスはピラティスが上手くなるために行うものではありません。大切なのは、その人の身体に必要な運動を行い、身体機能を改善していくことです。
今回は運動療法という視点からピラティスについて詳しく解説していきます。

 

1.運動療法としてのピラティスとは


 

運動療法とは身体の痛みや不調に対して適切な運動を用いて改善を目指す方法です。
単純に筋肉を鍛えるだけではなく、呼吸、関節の動き、姿勢、筋肉の連動性などを総合的に見ながら身体を整えていきます。
ピラティスは、この運動療法との相性が非常に良いと言われています。
実際に腰痛、肩こり、姿勢不良、産後の機能改善など、さまざまな目的で活用されています。
ただし重要なのはピラティスという種目をこなすことではありません。その運動が今の身体に本当に必要なのかを考えることが大切です。

 

2.ピラティスが目的になってしまう問題


 

最近はSNSなどで高度なピラティス動画を見る機会が増えました。
難しい動きや綺麗なフォームを見ると、自分もあの動きができるようにならなければいけないと思ってしまう方もいます。
しかし運動療法として考えた場合、それが正解とは限りません。たとえば腰痛がある人が腹筋系の強い運動を無理に繰り返すことで、逆に腰への負担が強くなることがあります。
肩がうまく動かない人が高度な動作を行えば、首や腰で代償してしまうケースもあります。つまり重要なのはその動きができるかどうかではなく、その人の身体に合っているかどうかです。
身体に必要ではない運動を続けても機能改善にはつながりません。

 

3.上手さよりも身体の変化が重要


 

ピラティスではフォームが重視されることが多いですが、運動療法では見た目よりも身体の変化が重要になります。
セッション後に呼吸がしやすくなったり、立ちやすくなったり、腰や肩が軽くなるのであれば、その運動は身体に合っている可能性があります。
フォームが綺麗でも首が張る、疲労感が強い、痛みが増えるのであれば、今の身体には適していないかもしれません。運動療法において大切なのは正しく見えることではなく、身体が良い方向に変化しているかどうかです。難しいエクササイズを無理に行う必要はなくシンプルな呼吸練習や骨盤のコントロールだけでも身体が大きく変わる人も多くいます。

 

4.運動には順番がある


 

身体機能の改善には順番があります。
呼吸がうまくできていないのにいきなり高強度の体幹トレーニングを行っても首や腰ばかりに負担が集中してしまいます。まず必要なのは呼吸を整えて肋骨や横隔膜がしっかり動く状態を作ることです。
また股関節が硬い人に高度なスクワット動作を求めれば腰や膝で代償しやすくなります。胸椎が動かない人は回旋動作で腰を過剰に使いやすくなります。
身体にはその時点でできる段階があるのでそれを無視して難しい運動ばかり行っても、身体はうまく変わりません。だからこそ今の身体に必要な運動を見極めることが重要になります。

 

5.ピラティスは手段のひとつ


 

ピラティスは非常に優れた運動ですがあくまで身体を良くするための手段です。
腰痛を改善したい人もいれば、姿勢を良くしたい人、スポーツパフォーマンスを高めたい人もいます。運動療法としてのピラティスでは、 今の身体に何が必要なのかを考えながら運動を選択していくことが大切です。

 

6.ピラティスと筋トレは対立しない


ピラティスか筋トレかという話を見かけることがありますが本来この二つは対立するものではありません。身体の使い方が崩れた状態で筋トレだけを強く行うと痛みや代償動作につながることがあります。
一方で呼吸、姿勢、関節の動きを整えたうえで筋力を高めると、より効率的に身体を使えるようになります。ピラティスは筋トレを否定するものではなく、身体を効率よく使うための土台作りとして考えるとわかりやすいでしょう。

 

7.まとめ


 

運動療法としてのピラティスで大切なのはピラティスを上手く行うことではありません。
本当に重要なのは今の身体に必要な運動を適切に行うことです。
身体には段階がありその時々で必要な刺激も変わります。
だからこそ見た目だけではなく身体がどう反応しているかを見ながら運動を選ぶ必要があります。もし現在、頑張っているのに身体が楽にならない、ピラティスが難しく感じる、何が正解かわからないと感じているのであれば、一度目的を見直してみるのも良いかもしれません。ピラティスは上手くなるためではなく身体を快適に使えるようにするために行うものです。

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店舗名:パーソナルジムNICO自由が丘
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この記事の監修者

中村 達也(なかむら たつや)

中村 達也
2015年パーソナルトレーナーとして活動開始。
一般人、芸能人、モデル、経営者など幅広く指導を行う。
2021年パーソナルジムNICO自由が丘をオープン。約1年で予約が一杯の状態となる。
2024年パーソナルジムNICO二子玉川をオープン。ジムトレーニング×ピラティスで理想の身体づくりをコンセプトにスタジオを運営。
現在も現場でのセッションを精力的に行い、お客様のフィットネスライフをサポートしている。

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